旬の京都産食材をふんだんに使った特別メニューで、皆さまをおもてなしするお店をご紹介します。
ぜひ、京都の食材をご堪能ください※。
今、「おいしい」を語る上で、美食(ガストロノミー)という考え方が世界的に広まっています。美食や美食家と聞くと、珍しい食材や、贅の限りを尽した料理、あるいは先鋭的な料理を味わうことのように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、美食の根本的な考え方は、料理だけではなく、食材や料理の背景にある文化やストーリー、精神性にまで目を向けた食を指します。さらに近年では、持続可能な社会やSDGsにつながる食のあり方も問われています。つまり“おいしい”の概念には、「心の豊かさ」や「未来へ」といったひろがりと深さがあるのです。
そう考えると京都はまさに、その深淵の地と言えるでしょう。歴史や文化、豊かな精神性は京料理にとどまらず、フレンチやイタリアンにも、“京”とつけたくなるほど独自の発達を遂げ、美食のエッセンスが染み渡っています。京都の料理人は、食材のテロワール(生育地の地理、地勢、気候による特徴)や生産者の想いを最大限に活かした料理を追求し、生産者は、そこに不断の努力と誇りをもって料理人の想いに応えてきたからです。
このように、その地に暮らす人達が一生懸命に育てた想い、食材を通して生産者と料理人のつながりを感じて頂ければ、心も豊かになり一段と“おいしい”に繋がるのではないでしょうか。ぜひ京都レストランスペシャルの特別企画を通して、生産者と料理人が切磋琢磨して高め合った京都産食材とお料理をお楽しみください。
仕入れの状況等によっては、京都産以外の食材にするなどメニューを変更する場合があります。
京都には、豊かな自然の中で育まれてきた美味しい食材がたくさんあります。これらは、京都の長い歴史と文化の中で育まれた、格式高く洗練された京料理や日常のおばんざいなど様々な食文化を支えています。
夏と冬、昼と夜で寒暖差が大きい盆地気候が特徴の京都府では、食文化の歴史と共に独自の発展を遂げた京野菜をはじめとして、良質な農産物がたくさん生産されています。
「花菜」は、元々は切り花用として栽培されていた伏見寒咲なたねの蕾を食用にしたもので、心地よい歯応えとほろ苦い風味が特徴です。また「丹波大納言小豆」は、つぶが大きくて色艶が良く、独特の香りがあるのが特徴です。公家である大納言は切腹をしないことから、煮ても皮が切れない小豆のことを別名・大納言とも呼んできたことが名前の由来とされています。
味や香りにこだわった美味しいお米を作りたいという思いから誕生した、京都オリジナルのお米。美味しさに徹底的にこだわり、京料理人やお米マイスターなど味覚のプロを交えて、食味試験を繰り返して開発されました。香り高い上品な味わいでほどよい粘りと大きい粒感、ツヤのある白さが特徴です。
京都では古くから恵まれた自然を生かし、また長年にわたる生産者の努力により風味ゆたかな優れた品質の牛・豚・鶏肉が生産されています。
おいしい水と四季折々の自然の中で、一頭一頭丹念に匠の技で育てられた京都の和牛。その中からさらに品質を厳選した「京都肉」は、繊細な味わいと上品な舌触りが特徴の、美味の贅を極めた逸品です。また京都府の銘柄豚である「京都ぽーく」は、柔らかく、肉の旨み・甘みを存分に味わうことができます。
京都府の海には、対馬暖流(表層の暖かい水)と日本海固有水(深層の冷たい水)の影響をうけ、起伏に富んだ リアス式海岸や波の穏やかな内湾など多様性に富んだ漁場を有することから、四季折々、様々な魚介類が水揚げされています。
京都府を代表する魚のひとつが、日本で有数の漁獲量を誇る鰆です。京都府内の定置網で漁獲されるサワラのうち、1.5kg以上のものは「京鰆」としてブランド化しています。淡白でやわらかな身は、刺身にしても焼いても炙っても絶品です。