Page 116 - 京都レストランウインタースペシャル2024
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 京都レストラン ウインタースペシャル2024 公式ガイドブック
 京都料理芽生会について
京都から食の伝統と文化を守り育てたい。
京都を代表する86の名店が加入する京都料理芽生会は、1955年に誕生しました。
料理には食材、技術、構成、また器やしつらえなど全てにおいて歴史的背景(ルーツ)があります。 そうしたルーツをたどり見直すことで、人々の営みや考え方を学び、強化し、軸を持つことが受け継 がれる伝統を未来へ継承するためには重要な要素です。
自然を崇拝し、豊かな食の国である日本は、常に五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を願って生きてき ました。伝統と革新、温故知新、不易流行、守破離といった言葉があるように、時代とともに人々の 思いや考えは変化し続け、その都度新たな文化を構築してきました。 そうした営みは、日本人としての心根に沿った生き方であると考えています。
同時に、京都は千年の歴史の中で、様々な交流に育まれたものが文化として根付いています。異なる
世代やジャンルにおいて交流を重ねることで、地元(Local)の文化を身にまとい、それを客観的な (Global)視点で捉え、考え、次代に向けて新たな文化を生み出し、深化させていく。
京都料理芽生会は、このように、先人から営々と受け継がれる京の食文化を次世代へ繋げると同時 に、斬新さを追究していく挑戦的姿勢を現在でも大切にし、和食文化の普及を担う当事者として、 その発展に取組んでいます。
2013年には、和食文化がユネスコ無形文化遺産に登録されました。 様々な分野において世界的な換期である昨今、日本人としての心根を太く強いものに育て、50年、 100年、その先へと京料理を継承するために不断の努力を重ねる所存です。
創立から今日まで、その活動は時代によって様々に変化してきましたが、料理研究と会員相互の親 睦を重ねる目的は一貫しています。 京の食文化を次世代へ共有財産として繋げ、京料理、ひいては和食文化の発展に寄与するため、国 内のみならず世界に向けて和食の素晴らしさをこれからも発信してまいります。
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